乱読ノート ~出町柳から哲学の道へ~

イギリス思想史を研究する大学教員の読書ノートです。もともとは自分自身のための備忘録として設置したものですが、「隠れ名著、忘れられた名著に関する情報を学生の皆さんに発信したい」というささやかな期待もこめられています。

2005-08-01から1ヶ月間の記事一覧

橋本治『宗教なんかこわくない!』

4期生O君が、後期のゼミは「宗教」をテーマにやってみたい、と言っている。テキストに使えそうないい本はないものか、と書店を物色中にたまたま見つけたのが本書だ。オウム真理教事件を素材に日本人にとっての宗教の意味、とりわけ「なぜ日本人は宗教を恐れ…