乱読ノート ~出町柳から哲学の道へ~

イギリス思想史を研究する大学教員の読書ノートです。もともとは自分自身のための備忘録として設置したものですが、「隠れ名著、忘れられた名著に関する情報を学生の皆さんに発信したい」というささやかな期待もこめられています。

2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

マンガで学ぶ、マンガでわかる

「旧・乱読ノート」の2004年2月*1で『マンガ版 聖書旧約・新約物語』を紹介していることからおわかりいただけるように、僕はマンガを学習のための強い味方として積極的に活用している。もちろん時として「ハズレ」もあるが、それでも「当たり」とめぐり会え…

山内志朗『ライプニッツ』

ここ2年超、「存在の連鎖」(と古典派経済学との知的関連)について断続的に研究している。「存在の連鎖」というのは、ラヴジョイ『存在の大いなる連鎖 (晶文全書)』によって定式化されたもので、神によって個別に創造されたすべての種(生物・無生物)は、最も…