乱読ノート ~出町柳から哲学の道へ~

イギリス思想史を研究する大学教員の読書ノートです。もともとは自分自身のための備忘録として設置したものですが、「隠れ名著、忘れられた名著に関する情報を学生の皆さんに発信したい」というささやかな期待もこめられています。

2005-11-01から1ヶ月間の記事一覧

レヴィ=ストロース『悲しき熱帯Ⅰ』

久々の「乱読ノート」アップデート。11月は関大着任以来最高レベルの忙しさで、自由な読書をまったくしていない。今日とりあげる『悲しき熱帯』も、大学院(&番外ゼミ)のテキストとして読んだものだ。現代思想に少しでも興味のある人なら、レヴィ=ストロース…

トマス・ペイン『人間の権利』

京大・田中ゼミの後輩の院生から「(「乱読ノート」で)経済学・哲学古典や専門的研究書をたまには取り上げてくださいよ」と言われることがある。たしかに「乱読ノート」で読んだ本のすべてを取り上げているわけではない。研究のために読んだ古典や専門書は基…