乱読ノート ~出町柳から哲学の道へ~

イギリス思想史を研究する大学教員の読書ノートです。もともとは自分自身のための備忘録として設置したものですが、「隠れ名著、忘れられた名著に関する情報を学生の皆さんに発信したい」というささやかな期待もこめられています。

2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧

小島寛之『完全独習 統計学入門』

すでにレヴューした飯田泰之『考える技術としての統計学』*1で絶賛されていたので読んでみることにした。タイトルに偽りなし。これ以上望みようがないほど丁寧に説明がなされているので、独力で読み進めることができる。統計学という学問分野の性格上、数字…

西永良成『「超」フランス語入門』

2009年3月27日の日記*1にこう書いた。 新しい研究テーマとして今のところ以下の2つを考えている。1つは、フランツ・アントン・メスメル(ウィーン出身の医師で、催眠術によって神経症の治療を行ったことで有名)の生涯と思想を、フランス革命思想およびイギ…