乱読ノート ~出町柳から哲学の道へ~

イギリス思想史を研究する大学教員の読書ノートです。もともとは自分自身のための備忘録として設置したものですが、「隠れ名著、忘れられた名著に関する情報を学生の皆さんに発信したい」というささやかな期待もこめられています。

2011-01-01から1年間の記事一覧

和田秀樹『「すぐれた考え方」入門』

第3章が「「複数の原因」を考える」と題されていたので、「マルサスの経済学方法論(特に複合原因論)の研究に使えるかも」と期待して本書を手に取ったのだが、残念ながら期待外れだった。その話題は本書にほとんど登場していない。また、著書を量産する著者…