乱読ノート ~出町柳から哲学の道へ~

イギリス思想史を研究する大学教員の読書ノートです。もともとは自分自身のための備忘録として設置したものですが、「隠れ名著、忘れられた名著に関する情報を学生の皆さんに発信したい」というささやかな期待もこめられています。

2005-09-02から1日間の記事一覧

廣松渉『今こそマルクスを読み返す』

著者曰く、「本書は著者のマルクス研究のうち重要な部面のエッセンスをコンパクトにまとめたもの」(p.270)で、「学界・研究者たちのあいだで進行しつつある「読み返し」の一端を披露することによって、鞏固な既成観念となっている俗流的な“マルクスの思想”像…