乱読ノート ~出町柳から哲学の道へ~

イギリス思想史を研究する大学教員の読書ノートです。もともとは自分自身のための備忘録として設置したものですが、「隠れ名著、忘れられた名著に関する情報を学生の皆さんに発信したい」というささやかな期待もこめられています。

2005-09-17から1日間の記事一覧

リチャード・セネット『それでも新資本主義についていくか』

買ってから5年半も本棚で眠っていた。森岡さんの新著を読んで、この本のことを思い出し、遅まきながら読むことにした。原書は『人間性の腐食:新資本主義における労働の個人的帰結(The Corrosion of Character: The Personal Consequence of Work in the New…