乱読ノート ~出町柳から哲学の道へ~

イギリス思想史を研究する大学教員の読書ノートです。もともとは自分自身のための備忘録として設置したものですが、「隠れ名著、忘れられた名著に関する情報を学生の皆さんに発信したい」というささやかな期待もこめられています。

2005-09-25から1日間の記事一覧

永井均『ルサンチマンの哲学』

後期の「キノハチ研究会」*1でニーチェ『道徳の系譜』を読むことになっている。また、後期の4期ゼミでは宗教論を扱う予定だ。その準備として本書を手に取った。永井さんの本はしっくりくる時とこない時の差が大きい。『〈子ども〉のための哲学』は前者で、読…