乱読ノート ~出町柳から哲学の道へ~

イギリス思想史を研究する大学教員の読書ノートです。もともとは自分自身のための備忘録として設置したものですが、「隠れ名著、忘れられた名著に関する情報を学生の皆さんに発信したい」というささやかな期待もこめられています。

2005-09-27から1日間の記事一覧

広井良典『ケアを問いなおす』

4期ゼミの後期最初のテキスト。N君が選定。コンパクトなボディに似つかわしくない重厚な内容だ。3度読んだが読み返すたびに新しい発見があった。「老人ケア」「ターミナルケア」等々、今や「ケア」という言葉は日常の様々な場面で用いられており、超高齢化社…