乱読ノート ~出町柳から哲学の道へ~

イギリス思想史を研究する大学教員の読書ノートです。もともとは自分自身のための備忘録として設置したものですが、「隠れ名著、忘れられた名著に関する情報を学生の皆さんに発信したい」というささやかな期待もこめられています。

2005-10-04から1日間の記事一覧

山田太一『異人たちとの夏』

先日読み終えたばかりの広井良典『ケアを問いなおす』で紹介されていたファンタジー(orホラー)小説。広井さんによれば、哲学的意味におけるターミナルケアとは、「たましいの帰っていく場所」としての「深層の時間」をともに確かめる営みである。そして、我…