Ⅱ巻に入ると、本書は探検記としての性格をいっそう希薄化させていく。章を追うごとに、著者自身の意識の流れを描写する叙述の比重が増えていく。「根源に遡ること」(p.416)が民族学者の常なる野望だと考え、「野蛮の極点にまで到達したいと望」(p.263)む著者…
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