乱読ノート ~出町柳から哲学の道へ~

イギリス思想史を研究する大学教員の読書ノートです。もともとは自分自身のための備忘録として設置したものですが、「隠れ名著、忘れられた名著に関する情報を学生の皆さんに発信したい」というささやかな期待もこめられています。

2005-12-19から1日間の記事一覧

小浜逸郎『大人への条件』

2005年度4期ゼミ最後のテキスト。報告予定者M君から「子どもと大人の境界線はどこにあるのかをテーマに報告したい」との相談があったので、いくつかの新書を僕から紹介したところ、彼は本書を選んだ。報告それ自体はお世辞にもほめられたものではなかったが…