乱読ノート ~出町柳から哲学の道へ~

イギリス思想史を研究する大学教員の読書ノートです。もともとは自分自身のための備忘録として設置したものですが、「隠れ名著、忘れられた名著に関する情報を学生の皆さんに発信したい」というささやかな期待もこめられています。

2005-12-23から1日間の記事一覧

土井隆義『「個性」を煽られる子どもたち』

70ページ程度の小冊子だが、「現代子ども・若者学原論」と呼びうるほどの重厚な内容を誇っている。12月15日、5期(2回生)ゼミのテキストとして用いたが、ゼミ生の評判も良好だった。僕としても、これまで読んだすべてのブックレットの中で最高のもの、と断言…