乱読ノート ~出町柳から哲学の道へ~

イギリス思想史を研究する大学教員の読書ノートです。もともとは自分自身のための備忘録として設置したものですが、「隠れ名著、忘れられた名著に関する情報を学生の皆さんに発信したい」というささやかな期待もこめられています。

2006-01-04から1日間の記事一覧

森永卓郎『リストラと能力主義』

目下テレビ画面に登場する頻度が最も高いエコノミストの一人が2000年に公刊した新書。以前に読んだベストセラー(『年収300万円時代を生き抜く経済学』)が内容空虚な「オヤジ本」だったので、本書にもさほど大きな期待をかけていなかったが、読んでみてびっく…