乱読ノート ~出町柳から哲学の道へ~

イギリス思想史を研究する大学教員の読書ノートです。もともとは自分自身のための備忘録として設置したものですが、「隠れ名著、忘れられた名著に関する情報を学生の皆さんに発信したい」というささやかな期待もこめられています。

2006-02-19から1日間の記事一覧

市川伸一『学ぶ意欲の心理学』

教育心理学への格好の入門書。第1章「動機づけの心理学を展望する」は心理学説史小史。第2章は精神科医・和田秀樹氏との討論、第3章は教育社会学者・苅谷剛彦氏との討論が中心。これら3つの章を通じて読者は、「教育心理学とはどのような学問なのか」「心理…