乱読ノート ~出町柳から哲学の道へ~

イギリス思想史を研究する大学教員の読書ノートです。もともとは自分自身のための備忘録として設置したものですが、「隠れ名著、忘れられた名著に関する情報を学生の皆さんに発信したい」というささやかな期待もこめられています。

2006-05-04から1日間の記事一覧

竹内一郎『人は見た目が9割』

67万部を突破したベストセラーだが*1、amazon.co.jpのレヴューを拾い読むかぎり、評判は概ね芳しくない。「羊頭狗肉である」とか「タイトルと中味がずれていて、しかも中味が薄い」といった酷評が大勢を占めている。なるほど、「生まれつきの容姿で人生が左…