乱読ノート ~出町柳から哲学の道へ~

イギリス思想史を研究する大学教員の読書ノートです。もともとは自分自身のための備忘録として設置したものですが、「隠れ名著、忘れられた名著に関する情報を学生の皆さんに発信したい」というささやかな期待もこめられています。

2006-05-21から1日間の記事一覧

福田和也『バカでもわかる思想入門』

『新潮45』誌上の連載(「おばはんでもわかる」シリーズ「思想・哲学篇」)をまとめたもの。帯の惹句には「万巻の書のエッセンスを1冊の本に集約し、世界を代表する12の思想がらくらくと知ったかぶりできる決定版!」とある。その12の思想とは、マルクス『資本…