乱読ノート ~出町柳から哲学の道へ~

イギリス思想史を研究する大学教員の読書ノートです。もともとは自分自身のための備忘録として設置したものですが、「隠れ名著、忘れられた名著に関する情報を学生の皆さんに発信したい」というささやかな期待もこめられています。

2006-06-20から1日間の記事一覧

プラトン『饗宴』

2006年度前期「キノハチ研究会(哲学古典読書会)」のテキスト。研究会では、久保勉訳(岩波文庫)を用いたが、訳文に古さを感じさせる箇所も少なくなく、森新一訳(新潮文庫)も適宜参照した。森訳のほうが訳文は現代的だが、注・解説は久保訳のほうがはるかに充…