乱読ノート ~出町柳から哲学の道へ~

イギリス思想史を研究する大学教員の読書ノートです。もともとは自分自身のための備忘録として設置したものですが、「隠れ名著、忘れられた名著に関する情報を学生の皆さんに発信したい」というささやかな期待もこめられています。

2007-02-28から1日間の記事一覧

樋口陽一『憲法と国家』

著者は比較憲法学の第一人者。「著者としては、この本に、アクチュアルな同時代の問題に即した、ひとつの「比較憲法入門」としての役割をも託したつもりである」(p.206)とのこと。1999年に刊行された本書だが、8年たった今ごろに手に取った理由は、つい先日…