乱読ノート ~出町柳から哲学の道へ~

イギリス思想史を研究する大学教員の読書ノートです。もともとは自分自身のための備忘録として設置したものですが、「隠れ名著、忘れられた名著に関する情報を学生の皆さんに発信したい」というささやかな期待もこめられています。

2007-04-11から1日間の記事一覧

伊豫谷登士翁『グローバリゼーションとは何か』

現代はグローバリゼーションの時代だとしばしば言われるが、いざこの語の意味の説明を求められれば、誰しも戸惑うのではないだろうか。実際、この語の意味するところはあまりに多様かつ錯綜しており、何らかの共通了解が論者の間に存するわけではない。本書…