乱読ノート ~出町柳から哲学の道へ~

イギリス思想史を研究する大学教員の読書ノートです。もともとは自分自身のための備忘録として設置したものですが、「隠れ名著、忘れられた名著に関する情報を学生の皆さんに発信したい」というささやかな期待もこめられています。

2007-08-19から1日間の記事一覧

岩井克人『ヴェニスの商人の資本論』

『ヴェニスの商人 (光文社古典新訳文庫)』を読んだついでに再読する。本書は長短様々な18本のエッセイと書評から構成されており、それらが「資本主義」(3本)、「貨幣と媒介」(5本)、「不均衡動学」(5本)、「書物」(5本)という4つのグループに分類・配列され…