乱読ノート ~出町柳から哲学の道へ~

イギリス思想史を研究する大学教員の読書ノートです。もともとは自分自身のための備忘録として設置したものですが、「隠れ名著、忘れられた名著に関する情報を学生の皆さんに発信したい」というささやかな期待もこめられています。

2007-11-13から1日間の記事一覧

菊池理夫『日本を甦らせる政治思想』

わが国において「コミュニタリアニズム」という政治思想は、最小国家を説く「リバタリアニズム」や市場(万能)主義を唱える「ネオリベラリズム」と比べると、十分に知られていないか、誤解され批判的に語られることがまだまだ多い。本書は、このような無理解…