乱読ノート ~出町柳から哲学の道へ~

イギリス思想史を研究する大学教員の読書ノートです。もともとは自分自身のための備忘録として設置したものですが、「隠れ名著、忘れられた名著に関する情報を学生の皆さんに発信したい」というささやかな期待もこめられています。

2007-12-03から1日間の記事一覧

堺屋太一『団塊の世代』

日本の戦後ベビーブーマー(1947〜49年生まれ)は「団塊の世代」と呼ばれるが、その名前の由来となったのが、ベストセラーとなった本書である。著者の堺屋太一は元通産官僚(1978年に退官)。本書が単行本として公刊されたのは1976年11月で、それに先立って1975…