乱読ノート ~出町柳から哲学の道へ~

イギリス思想史を研究する大学教員の読書ノートです。もともとは自分自身のための備忘録として設置したものですが、「隠れ名著、忘れられた名著に関する情報を学生の皆さんに発信したい」というささやかな期待もこめられています。

2007-12-12から1日間の記事一覧

加藤諦三『だれにでも「いい顔」をしてしまう人』

6期ゼミ生自らがテキストとして選んだもの。著者は有名な心理学者で、これまでも多くの一般向けエッセイを発表している。本書もそうした類いの一冊である。誰もが「嫌われたくない」「嫌われるのが怖い」という感情を持っているはずだ。しかし、自分を過度に…