乱読ノート ~出町柳から哲学の道へ~

イギリス思想史を研究する大学教員の読書ノートです。もともとは自分自身のための備忘録として設置したものですが、「隠れ名著、忘れられた名著に関する情報を学生の皆さんに発信したい」というささやかな期待もこめられています。

2008-02-03から1日間の記事一覧

養老孟司『死の壁』

養老孟司の新潮選書第2弾。ただし、僕が本書を読んだのは『バカの壁』『超バカの壁』に次いで3番目。(身体に代表される)自然の軽視、都市化・情報化の進展が、死に対する私たちの考え方に大きな歪みをもたらしていることを、死にまつわる諸問題をさまざまな…