乱読ノート ~出町柳から哲学の道へ~

イギリス思想史を研究する大学教員の読書ノートです。もともとは自分自身のための備忘録として設置したものですが、「隠れ名著、忘れられた名著に関する情報を学生の皆さんに発信したい」というささやかな期待もこめられています。

2008-02-04から1日間の記事一覧

ロナルド・ドーア『働くということ』

著者は高名なイギリス人社会学者。本書は2003年に日本で行った講演(ILOと東京大学法学部との共同主催)の原稿がもとになっている。著者自身、本書を「私の半世紀にわたる社会学者としての一種の回想・総括である」(p.ix)としている。グローバリゼーションが加…