乱読ノート ~出町柳から哲学の道へ~

イギリス思想史を研究する大学教員の読書ノートです。もともとは自分自身のための備忘録として設置したものですが、「隠れ名著、忘れられた名著に関する情報を学生の皆さんに発信したい」というささやかな期待もこめられています。

2008-02-09から1日間の記事一覧

山本貴光・吉川浩満『問題がモンダイなのだ』

山椒は小粒でもぴりりと辛い、というのが本書を読んでの第一印象だ。人間が思考するの仕組み・プロセスを、以下のようなモデルに即して解説している。 ①問題との出会い ②問題との取り組み ②-1解決 ②-2解消(無効化) ③新たな問題の発見 野矢茂樹『はじめて考え…