乱読ノート ~出町柳から哲学の道へ~

イギリス思想史を研究する大学教員の読書ノートです。もともとは自分自身のための備忘録として設置したものですが、「隠れ名著、忘れられた名著に関する情報を学生の皆さんに発信したい」というささやかな期待もこめられています。

2008-02-13から1日間の記事一覧

プライス『祖国愛について』

研究用の読書。著者のリチャード・プライス(1723-91)は、イギリスの理性的非国教徒(ユニテリアン)の牧師である。本書はそのプライスが1789年11月4日に名誉革命記念協会の記念祝賀会で行った説教である。同年7月14日に勃発したフランス革命に原理的な支持を与…