乱読ノート ~出町柳から哲学の道へ~

イギリス思想史を研究する大学教員の読書ノートです。もともとは自分自身のための備忘録として設置したものですが、「隠れ名著、忘れられた名著に関する情報を学生の皆さんに発信したい」というささやかな期待もこめられています。

2008-03-07から1日間の記事一覧

浜林正夫『人権の思想史』

著者はイギリス市民革命史研究の大家。人権思想の中核に「どんな人にも生きる権利がある」という考え方を求め、その成立と展開を歴史的にたどっている。本書の内容については、目次をそのまま掲げるほうが、それをイメージしてもらいやすいだろう。 人権思想…