乱読ノート ~出町柳から哲学の道へ~

イギリス思想史を研究する大学教員の読書ノートです。もともとは自分自身のための備忘録として設置したものですが、「隠れ名著、忘れられた名著に関する情報を学生の皆さんに発信したい」というささやかな期待もこめられています。

2008-03-12から1日間の記事一覧

夏樹静子『心療内科を訪ねて』

前々から読みたかった本。ようやく読む時間と機会を得た。素直にうれしい。著者は推理小説界の大御所的存在。原因不明の腰痛を患って3年間の地獄のような日々を過ごし、心療内科での治療によってそれが完治したという経験を持つ。本書は(著者自身を含む)15人…