乱読ノート ~出町柳から哲学の道へ~

イギリス思想史を研究する大学教員の読書ノートです。もともとは自分自身のための備忘録として設置したものですが、「隠れ名著、忘れられた名著に関する情報を学生の皆さんに発信したい」というささやかな期待もこめられています。

2008-05-11から1日間の記事一覧

河合隼雄『こころの処方箋』

惜しまれつつ昨年7月に他界された日本を代表する心理学者・心理療法家によるエッセイ集。1章4ページのエッセイが55章収められている。僕のように、書くにつけ、話すにつけ、言葉を人並み以上に使う仕事をしていると、どうしても言葉を過信する方向に傾きがち…