乱読ノート ~出町柳から哲学の道へ~

イギリス思想史を研究する大学教員の読書ノートです。もともとは自分自身のための備忘録として設置したものですが、「隠れ名著、忘れられた名著に関する情報を学生の皆さんに発信したい」というささやかな期待もこめられています。

2008-06-04から1日間の記事一覧

河合隼雄『カウンセリングを語る』(上)(下)

四天王寺人生相談所は、1960年代という早い時期から、年一回のペースでカウンセリング研修講座を開催していた。著者はその講座に毎回招かれ、講演を行った。本書はその講演の記録である。上下2冊に11本の講演が収録されている。カウンセリングと心理療法の理…