乱読ノート ~出町柳から哲学の道へ~

イギリス思想史を研究する大学教員の読書ノートです。もともとは自分自身のための備忘録として設置したものですが、「隠れ名著、忘れられた名著に関する情報を学生の皆さんに発信したい」というささやかな期待もこめられています。

2008-09-17から1日間の記事一覧

米盛裕二『アブダクション』

経済学方法論史をテーマとする共同研究に関わっている関係で、帰納と演繹との関係についての理解を深める必要が生じ、本書を手に取った。共同研究のリーダーであるHKD大のSSKさんが薦めてくださった本である。科学的(論理的)な思考(推論)の方法と…