乱読ノート ~出町柳から哲学の道へ~

イギリス思想史を研究する大学教員の読書ノートです。もともとは自分自身のための備忘録として設置したものですが、「隠れ名著、忘れられた名著に関する情報を学生の皆さんに発信したい」というささやかな期待もこめられています。

2009-02-11から1日間の記事一覧

根井雅弘『経済学はこう考える』

僕は根井氏の著作の熱心な読者でない。30冊を優に超える著作の中で僕が読むことのできたのは10冊程度である。そのことをあらかじめお断りした上で、大雑把な感想を記させていただく。本書はこれまで根井氏が書かれた作品の中で最も良質なものの一つであるよ…