乱読ノート ~出町柳から哲学の道へ~

イギリス思想史を研究する大学教員の読書ノートです。もともとは自分自身のための備忘録として設置したものですが、「隠れ名著、忘れられた名著に関する情報を学生の皆さんに発信したい」というささやかな期待もこめられています。

2009-07-18から1日間の記事一覧

矢吹晋『文化大革命』

オーストラリア出張の復路フライトで一気に読んだ。現代中国を語ろうとする際に避けては通れない「文化大革命」(1966〜76)の理想と現実が、コンパクトにまとめられている。中国史の勉強を再開してから日が浅いし、もともと持っていた知識も学部レベルの域…