乱読ノート ~出町柳から哲学の道へ~

イギリス思想史を研究する大学教員の読書ノートです。もともとは自分自身のための備忘録として設置したものですが、「隠れ名著、忘れられた名著に関する情報を学生の皆さんに発信したい」というささやかな期待もこめられています。

2009-08-23から1日間の記事一覧

松原隆一郎『失われた景観』

僕は(エドマンド・バークに代表される)西洋保守思想を(経済思想史との関わりで)かれこれ十数年にわたって研究してきた。しかし、いざ「なぜ保守思想を研究するのですか?」「保守思想のどこに惹かれるのですか?」と問われると、答えに窮するところがあ…