乱読ノート ~出町柳から哲学の道へ~

イギリス思想史を研究する大学教員の読書ノートです。もともとは自分自身のための備忘録として設置したものですが、「隠れ名著、忘れられた名著に関する情報を学生の皆さんに発信したい」というささやかな期待もこめられています。

2009-10-25から1日間の記事一覧

篠原一『市民の政治学』

バーバー『〈私たち〉の場所』 *1を読んで、市民社会(論)への関心が一気に膨らんだ。もっと勉強したくなり、そこでたまたま手に取ったのが本書である。著者はヨーロッパ政治史研究の重鎮の一人である。本書は市民社会を強化するための新しい市民参加のあり…