乱読ノート ~出町柳から哲学の道へ~

イギリス思想史を研究する大学教員の読書ノートです。もともとは自分自身のための備忘録として設置したものですが、「隠れ名著、忘れられた名著に関する情報を学生の皆さんに発信したい」というささやかな期待もこめられています。

2009-12-06から1日間の記事一覧

橋本治『「わからない」という方法』

自分の頭で考える方法を教えるのは難しい。もともと「まなぶ」は「まねぶ」である。したがって、「教える」すなわち「真似をさせる」ということになる。「走る」とか「投げる」であれば、「ほら、こういうふうに」と実演して見本を示すことができるが、「考…