乱読ノート ~出町柳から哲学の道へ~

イギリス思想史を研究する大学教員の読書ノートです。もともとは自分自身のための備忘録として設置したものですが、「隠れ名著、忘れられた名著に関する情報を学生の皆さんに発信したい」というささやかな期待もこめられています。

2010-01-21から1日間の記事一覧

清水昭男・広岡球志『マンガ なぜ巨大企業はウソをついたのか?』

かつて売上高で全米第7位を誇った世界有数のエネルギー企業エンロンは、2001年12月に634億ドルもの負債を抱えて破綻した。本書はこの大企業の膨張と破綻のプロセスをわかりやすく(マンガなので当然だが)描き出している。投機的な取引に失敗し、損失を連結…