乱読ノート ~出町柳から哲学の道へ~

イギリス思想史を研究する大学教員の読書ノートです。もともとは自分自身のための備忘録として設置したものですが、「隠れ名著、忘れられた名著に関する情報を学生の皆さんに発信したい」というささやかな期待もこめられています。

2010-02-02から1日間の記事一覧

三浦耕喜『ヒトラーの特攻隊』

新聞記者である大親友の初めての著書であり、ベルリン支局特派員時代の仕事の果実である。刊行直後に一度読んでいるが、このたび再読してみた。ナチス政権下のドイツにも日本の「カミカゼ」に類似した特攻隊組織が存在した。本国ドイツでも知られることの少…