読んだ順番の問題にすぎないのかもしれないが、廣宮孝信『TPPが日本を壊す』と中野剛志『TPP亡国論』を読んだ後では本書を読む必要はなかったように思われた。本書に書かれている内容(TPP参加反対の根拠)の大半は先の2冊に書かれており、目新しいところがない。*1新しい知見はほとんど得られなかった。本書のメリットを挙げるならば、TPPをめぐる国会での議論が記録されていることにある。叙述は平易で読みやすいが、これを読むのであれば、先の2冊のほうを読むべきだろう。
- 作者: 小倉正行
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2011/05/09
- メディア: 新書
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評価:★★☆☆☆
*1:ただし「食料主権」についてはやや詳しい叙述がある。